最近、求人サイトで「軽ドライバー」の仕事をよく見かけるようになりました。
特別な資格もいらず、自分のペースで働けると聞くけれど、実際はどんな働き方なのか気になりますよね。
未経験でもできるのか不安に感じる人も多いと思います。
私自身も同じように感じながら始めてみましたが、想像していた以上に良い面と大変な面の両方がありました。
今回は、実際に軽ドライバーを経験して分かったメリット・デメリットを正直にお伝えします。
大手会社で働く業務委託ドライバー。販売業を10年以上経験したのち、配達業を始める。自分の地域ではウーバーイーツなどの仕事はほとんどなく、大手の業務委託ドライバーとして働き始める。
軽ドライバーのメリット
1. 未経験でも始めやすい
大手の業務委託軽ドライバーの仕事は、運転免許を持っていれば特別な資格や経験がなくても始められます。
電話面談と数日の研修を受け、車があればすぐに仕事をスタートできる会社も多いです。
また、車を持っていない場合でもレンタルできる仲介会社が多く「ドライバー未経験だけど運転免許はあるし挑戦したい!」という人にとっては、始めやすい仕事です。
2. 人間関係のストレスが少ない
会社員時代と違い、軽ドライバーは特定の人と長時間一緒に働くことがほとんどありません。
他の人と協力しながら仕事を進める場面が少ないため、職場の人間関係に疲れやすい人にとって働きやすい環境です。
会社員のようにチームで動く職場では、協調性や空気を読む力が求められ、自分の判断で動くことが難しい場面もあります。
その点、軽ドライバーは自分のペースで進められるため、他人の声や雰囲気に気を使う必要がありません。
休憩時間も自由で、周囲の雑談や音から離れて一人で過ごせるのも大きな魅力です。
3. 仕事を終えたらすぐ帰宅できる
業務委託は業務がすべて完了すれば、一度は家に帰れるという自由さがあります。
契約上は個人事業主となるので会社員時代のように、勤務時間が終わるまで家に帰ってはいけないという縛りがありません。特に家の近くで契約できると配達の合間に時間があいてもすぐに帰って休憩出来て楽です。
かつて大手企業で正社員をしていた頃は、不正防止のために仕事中に一度家に帰るのはNGでしたが、個人事業主という契約だと勤務時間が終わるまで会社に滞在する必要はなく、「やることを終えたらすぐ帰る」というシンプルな働き方が可能です。
4. 想像より稼げる
実際に働いてみて思っていたよりも収入が高いと感じました。
確かに、税金や経費として毎月10万円ほどかかる場合もありますが、それでも地方の未経験正社員よりは手取りが多くなるケースもあります。
仕事量やエリアを自分で調整できるので、頑張り次第で収入アップも可能です。
5. 裁量が大きく自分で決められる
軽ドライバーは「自分で考えて動ける」仕事です。
会社員のように上司や同僚に信頼されないと仕事を任せてもらえない、ということはありません。
最初から自分で配達を進められ、判断の自由度が高いです。最低限のルールや守らなければいけない時間はありますが、決められたことを守って情報入力すれば細かく言われることはほとんどありません。
もちろん、トラブルが起こったときは自分で対応する責任もありますが、人間関係のストレスで心をすり減らすより、ずっと健全に働ける可能性が高いです。
軽ドライバーのデメリット
1. 天候に左右されやすい
軽ドライバーの仕事は屋外での作業が中心のため、天候の影響を強く受けます。
特に雪の日は道路が滑りやすく、荷物の積み下ろしも大変です。配達時間も通常の2倍ほどかかります。
雨の日もある程度荷物が濡れないように気を使う必要があり、大きな荷物は不在置き指定でも持ち戻ることがあります。
2. 体力が必要な場面もある
渡される荷物の中には、水やお米などの15〜30kgほどある重い荷物がほぼ毎日あります。一軒家だと問題ないのですが配達先や地域によっては、エレベーターのないマンションがあり5階まで持っていくこともあります。
どうしても持てない場合は、正社員ドライバーに返却できることもありますが、持って行ってもらえるかは人によるため、基本的には自分で持ち運ぶ力が求められます。
3. 収入が月によって不安定
軽ドライバーは業務委託契約で働くことが多く、月によって仕事量や収入に差が出やすいというのが現実です。
忙しい月には稼ぐことができますが、閑散期では10万円近く収入が下がることもあります。
荷物が少ない場合、人によっては同じ業務委託の方に配り切らない分の荷物を貰ったりしています。そういった場合に荷物を分けて貰えるかどうかは、日々の工場でのコミュニケーションと人間関係が大事になります。
4. 確定申告や経費管理が必要
個人事業主として働くため、確定申告が必要になります。
経費の記録は日々つけておく必要があり手間がかかるため、会計ソフトを使って管理するのが一般的です。
自分はチャットGDPなどのAIソフトに質問しながらマネーフォワードクラウド確定申告を使っていますが、中にはタックスナップなどの税理士がチェックしてくれるサービスがついてるアプリもあります。苦手ならお金を支払って使ってみるのもいいと思います。
5.車両や燃料などの経費が自己負担
軽ドライバーは業務委託として働くため、車にかかる経費は基本的に自分で負担します。
自家用車を使う場合は、ガソリン代・オイル交換・タイヤ交換・車検代などがすべて自己負担です。
一方、レンタル車両を利用している場合は、契約内容によって車検代やタイヤ代などをレンタル会社が負担してくれることもあります。
レンタル代は月々数万円程度が目安で、任意保険が別料金になるケースもあります。
万が一の事故が発生した場合は、小さな物損でも必ず報告が必要です。その際にレンタル会社が修理費の一部を負担してくれる場合もあるため、契約内容は事前に確認しておくことが大切です。
また、ガソリン代やオイル代などの消耗品費は自分で支払う必要があり、想像以上に維持費がかかると感じる人も少なくありません。
まとめ
軽ドライバーの仕事は、自由に働ける反面、体力を求められ自己管理も必要な仕事で向いているかどうかは人それぞれです。
正社員に比べると自由度が高い反面、天候や体力面、収入管理など自分で対応すべきことも多い仕事です。
それでも、「人間関係のストレスが少ない」「頑張り次第で収入を伸ばせる」といったメリットに魅力を感じる人には、やりがいのある働き方と言えます。
私自身も最初は不安でしたが、今では人間関係のストレスが減って気持ちがとても楽になりました。メリットもデメリットもある仕事ですが、それでも「やってみたい」と思う方は大歓迎です。一緒に始めてみましょう。

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