田舎で業務委託の軽貨物ドライバーをしていると、「都会に比べて荷物が少ないから、ほどよい数なら仕事も楽なのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、実際に田舎で軽貨物ドライバーとして配達をしていると、荷物が少ないことはかなりのデメリットになります。
むしろ、荷物が少ないのに帰れない、休みにくい、他の仕事ができないという状況になることがあります。
今回は、私が田舎で業務委託の軽貨物ドライバーとして仕事をしていて感じた、最近の変化について書いてみます。
業務委託は荷物が減ると売上も減る
業務委託の仕事をしていると、荷物の量が減ることがあります。
大手配送企業でもAmazonなど大手ネット通販会社の荷物があり、その荷物がどこに流れるかで仕事があるかどうかは変わってきます。例えばAmazonが工場を作り自社配送を強化したりすると、荷物量にも影響が出できます。実際に今年は荷物量が月に500単位で減ってきています。
会社員であれば、仕事量が減っても基本的には給料が大きく変わるわけではありません。しかし、業務委託の軽貨物ドライバーは、荷物が減れば、そのまま売上の減少につながります。
実際に、前年と比べて月に数十万円単位で売上が落ちることもあります。
そして、荷物が減ったからといって、仲介会社が「売上が少ないから契約を終了しましょう」と言ってくるわけではありません。
むしろ、荷物をくれる大元の配送業者が人員を減らす動きを見せたり、仕事の単価を下げたりすることがあります。さらに今までの配達コースが隣のエリアとまとめられ、エリアが広がったり前日に急に休みになったりすること増えてきます。つまり、業務委託では、会社が自分の生活を守ってくれるわけではありません。
売上が減り続けて、このままでは生活できないという水準になった場合は、自分自身で「この仕事を続けるのか、辞めるのか」を判断する必要があります。
会社員とは違い、業務委託では「会社が何とかしてくれる」と考えるのではなく、自分で収入を見ながら、必要なら早めに損切りすることも大切です。
けれど荷物が少なくなれば「今日は早く終われるのでは?」と思うでしょう。
ところが、実際にはそう簡単ではありません。
荷物が少ないのに帰れない
荷物の量が少ない日でも、必ずしも早く帰れるわけではありません。
例えば荷物が少なく15時くらいに終わったとします。しかし、契約会社からは不在があった場合は、連絡が来なくても19時まで電話対応をして、再配達にも対応するように言われています。
また、基本的には不在の荷物が0であることのほうが少なく、荷物の量が少なくても19時までは終了することができません。
そのため、
「今日は荷物が少ないから早く終われる」と思っても
→「不在の荷物が出る」
→「不在があれば19時まで再配達・電話対応が必要」
→「結局19時まで拘束される」
という状況になります。
荷物が少ないにもかかわらず、仕事そのものよりも不在対応のために拘束されてしまうのが、田舎の軽貨物ドライバーとして働いていて感じる厳しいところです。
唯一帰れる方法は同じ仲介会社と契約している方に荷物を任せることです。現場にいなければ他の会社と契約している人に、不在荷物を渡して帰る方もいますが、引き受けてくれるかどうかは相手によるので絶対に帰れるわけではありません。
荷物が少ないと、配達エリアが広がる
業務委託で仕事をしており稼げないと、当然ですが「今日は荷物が少ないから、別の仕事をしたい」と考えることもあります。
他の仕事を掛け持ちしている人であれば、なおさらです。
しかし、周りも同じように考えています。
隣のエリアのドライバーも荷物が少なければ早く帰りたいでしょうし、他の仕事がある人ならそちらに時間を使いたいと思うはずです。
その結果、誰かが荷物を引き受けなければならなくなります。
実際に、隣の配達エリアの他社のドライバーから「荷物を持って行かないか」と聞かれることがあります。こちらの荷物が少ないからこそ、余裕があると思われるわけです。
最初は「これくらいなら」と思って引き受けることもあります。ところが、昼から配達エリアを広げて荷物を持って行くようになると、自分の稼働がない休みの日も頼まれるようになり、今度は正社員からも「別エリアの荷物を持って行かないか」と声をかけられるようになります。
経験上、正社員が渡してくるエリア外の荷物は、そのほとんどが18時19時以降の夜間指定であり数は5~7個です。少しの数で時間とガソリン代が削られるため、あまりおすすめできません。
この状態を避けるため嫌なことははっきり断りましょう。
①「何でも引き受ける人」にならないことが大切
大事なのは、業務委託だからといって、何でも「はい」と言わないことだと思います。
もちろん、仕事を増やせばその分収入になることもあります。
しかし、自分の時間や体力には限界があります。毎回お願いされた仕事を引き受けていると、「この人ならお願いしても大丈夫」と思われるようになります。
そして、一度そういう立場になると、断りにくくなってしまいます。
だからこそ、引き受ける仕事と断る仕事を自分で決めることが必要です。
②休みたいときは、休みをしっかり主張する
さらに大事なことは自分の用事があるときや、休みたいときにはしっかり休むと主張しておきましょう。
ちなみに業務委託でも土曜日や日曜日は休みたい人が多く休みを取りづらいです。
休みたい日を曖昧にしてしまうと、結局仕事を頼まれて休みづらくなってしまいます。本当に休みたいのであれば、最初から「この日は休みます」と伝えておくことが大切です。
休むことは悪いことではありません。業務委託で長く働くためには、自分の時間を守ることも仕事の一部だと思います。
③仕事が減ったなら、別の仕事を作る
最近特に感じているのが、一つの仕事だけに依存することの怖さです。
荷物が多いときには問題なくても、荷物が減れば収入も減ります。
さらに、荷物が少ないのに時間指定の荷物によって拘束されれば、その時間を他の仕事に使うこともできません。
だからこそ、業務委託の軽貨物ドライバーとして働くのであれば、別の仕事を作っておくことも重要だと思います。
例えば、フードデリバリーなどを組み合わせれば、軽貨物の荷物が少ない時に休んで別の仕事をするという選択肢もできます。
一つの会社から仕事をもらうだけではなく、自分で仕事を複数持っておきましょう。
まとめ
業務委託ドライバーとして長く働くために大切なのは、自己管理と、自分の意見をしっかりと主張することだと思います。
できないことまで無理に引き受ける必要はありません。自分には難しいと思った仕事や、引き受けることで負担が大きくなる仕事については、必要に応じて「できません」と断ることも大切です。
何でも引き受け続けてしまうと、仕事量や拘束時間が増えていき、気づかないうちに自分自身で自分の首を絞めることになってしまいます。
業務委託は自由な働き方である一方、仕事の線引きを自分でしなければ、「一人ブラック企業」のような状態になってしまう可能性があります。
そうならないためにも、自分がどこまで仕事をするのかを明確にし、休むときはしっかり休む。できないことは無理に引き受けず、必要なときはきちんと断る。
そして、仕事が減ったときに備えて、別の仕事を作っておくなどの対策も重要です。
業務委託ドライバーとして長く働いていくためにも、自分の働き方を会社任せにせず、自分自身で管理していくことが大切なのではないでしょうか。

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